私は中学校2年生の時に失神してから、十数年間もの間、目眩(めまい)や失神などの不快症状に悩まされてきました。
今でもその症状が完全になくなることはなく、突然症状が現れるので、一生付き合っていかなければならないのではと半ば諦めモードです。
この投稿をしようと思ったのは、最後に電車で失神してから電車に乗ることが怖くなってしまい、日常生活に支障をきたしているので、もしかしたら同じ症状に悩んでいる人がいるかもしれない、情報交換や励みになればと思ったからです。
何か改善方法があればぜひ教えていただけると幸いです。
起立性調節障害という診断結果
2年前、病院に行って診断が下るまでは、若い女性によくある貧血だと家族に思われていたので、自分でもそう思って我慢してやり過ごしていました。母も若い頃は失神したことがあったので、病院に行って検査してもらおうとかそういう考えには至らなかったのです。
しかし、2年前満員電車で20分ほど立ちっぱなしだった時に、急に気分が悪くなって気がついたら視界がフェードアウトし、失神して後ろに倒れていました。その時は幸い私の後ろに彼氏がいたので完全に地面に倒れる前にキャッチしてもらったおかげで、頭を打たなくて済みました。
失神から覚醒した時は彼氏が私の名前をひたすら呼んでいて、多分周りの人もびっくりしていたと思います。その時座席を譲ってくれる人が一人もいなくて日本人冷たいなあと内心思ったことをよく覚えています。
電車が駅に到着して座席が空いたので、すぐに座りました。座った途端に頭痛と吐き気がして、彼氏にビニール袋を出すようにお願いして、その中に嘔吐しました。嘔吐してから気分が良くなり完全に回復しました。
彼には私がこのまま死ぬんじゃないか心配になったと言われ、翌日病院に行くように強く勧められました。
今まで失神しても大体5分くらいで回復して元気になっていたので、誰も病院に行くように勧めてくれる人がいなかったのですが、彼をとても驚かせてしまったし、このままではいけないなと思って翌日かかりつけの病院へ足を運びました。
病院で昨日倒れた時のことや今までも同じようなことがあったことなどを話すと、その場で血圧測定、その後血液検査をすることになりました。
下された診断は起立性調節障害+軽度の貧血でした。
なので貧血というよりは起立性調節障害の原因の方が大きかったのです。
確かに20歳前後の時は何回か献血もしたことがあり、その血液検査では何も問題がなかったのです。もし貧血であれば献血を断られてしまいます。
起立性調節障害とは?
では、起立性調節障害 とは一体何なのでしょうか?
起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)とは、自律神経失調症の一種、OD(英語 orthostatic dysregulation)と略される事もある。生活リズムが乱れている様に見えるが、自律神経失調症状のひとつと考えられている。
引用:ウィキペディア
つまり、自律神経の乱れが原因です。この症状は思春期の成長過程の年齢で多くみられる症状で、早起きが困難だったり疲れやすいなど、一見怠けているように判断されそうな症状です。大人になると症状が改善されることが多いそうですが、まれに大人になっても続くことがあるそうです。
診断を下した先生によると、起立性調節障害と貧血片方だけの人もいれば、その両方の人もいるそうです。私の場合は両方当てはまっているので今まで辛かったでしょうと言われて少し救われた気持ちになりました。
今までは特に母親から根性がない、気持ちの問題だと何度も言われてきたので、そう言われるたびに自分を責めたりしていました。もちろん母親は今になっても根性論を唱える人なので、私も反論するのに疲れてしまって理解は求めていませんが、自分の気持ちが弱いからとかそんなことを考えずに済んで、自分で自分を責める必要もなくなり、精神的にだいぶ楽になりました。
起立性調節障害セルフチェック
- 立ちくらみ(目眩)
- 失神
- 気分不良・全身倦怠感
- 朝の起床困難
- 午前中に調子が悪く午後に回復する
- 頭痛
- 腹痛
- 動悸
- 食欲不振
- 車酔い
- 顔色が悪い
上記の症状のうち3つ以上、あるいは2つ以上でも症状が強ければ、「起立性低血圧」、「起立性調節障害」が疑われます。
ちなみに、私の場合は腹痛以外は全て当てはまります。
特に病気ではないけれど、こんな症状がある方は一度病院で診てもらったほうが、今後この症状と付き合っていく上で大切だと思います。
今までの症状について
私自身が今まで経験した具体的な症状やシチュエーションをまとめてみました。
<失神>
- 初めての失神ー中学2年生、先生のお説教中に教室で立たされていた時に失神し昏倒、数分後回復(お説教のせいだと周囲に誤解される)
- 2回目の失神ー18歳、大学受験会場に向かう電車内で長時間起立のため吐き気と冷や汗の後失神、数秒後に意識回復したため昏倒はしなかったものの、意識が曖昧のまま会場に向かい最初の受験科目の記憶がほぼ皆無
- 3回目の失神ー18歳、バイトで立ちっぱなしの時に失神し昏倒、記憶はないものの自分で這って休憩室に向かったらしい、数分後に意識回復、長時間起立状態が続き、足に血液が溜まったものと思われる(貧血だと誤解される)
- 4回目の失神ー20代前半、仕事中起立状態が20分〜30分ほど継続し気分不快と冷や汗、社用車に避難後、横たわると共に失神、数分後意識回復、その後トイレにて嘔吐
- 5回目の失神ー20代半ば、通勤電車内に座っていたが気分不快と吐き気、途中下車後嘔吐、救護室ベッドに車椅子で運ばれた後数秒失神、数分後回復
- 6回目の失神ー20代後半、電車内で20分ほど起立状態の継続後、吐き気と冷や汗、その後失神、数分後意識回復ののち嘔吐
失神するのは突然ではなく、大体吐き気や冷や汗、めまいという症状を我慢し続けた結果、最悪の場合失神に至ることがわかったので、起立性調節障害と診断されてからは多少気分が悪くなった場合、我慢せずに横になる、または座ったりうずくまったりすることで失神を回避する行動をとるようにしています。
<めまい、吐き気、冷や汗、嘔吐、動悸、息切れ>
※これらの症状は同時に起きやすいです。
- 電車内ー中学生〜現在、長時間の起立継続時によく症状が現れる、まれに座っているときも。特に朝が多い、睡眠不足時にもなりやすい
- 階段や登山、ジョギング等の運動時ー小学生〜現在、心拍数が急に上がるような行動をとると症状が現れやすい、特に朝が多い
- 湯船、サウナー中学生〜現在、熱いお湯に10分以上浸かった後立ち上がったに症状が現れやすい、サウナも1分以上はアウト、スーパー銭湯で嘔吐したこともあり
- 人混みや店内ー小学生〜現在、雑多な空間を歩き回っているとめまいがして気分不快になることがある(起立性調節障害とは関係ないかもしれません)
- 列待ちー中学生〜現在、行列待ちの時にじっと立っている時間が長いと血の気が引いてくる場合があり、冷や汗や気分不快になる
- 起床時ー中学生〜現在、起床時起き上がった際、頭から血の気が引く感覚やめまいに襲われる
- 会議中ー社会人になってから現在、会議中じっとしていると頭から血の気が引いて気分不快になることがある
- 性交中ー20代半ばから、騎乗位の時になりやすい(頭をずっと上にしているためと思われる)
これらの症状も長時間の起立や長時間同じ姿勢でいること、突然立ち上がった時に頻発します。今まで一番症状が現れやすかったのは電車内です。症状があった場合は無理をせずに座ったり休憩する、同じ姿勢が続くときは体を動かしてみることで対処しています。
それと、嘔吐したい時は迷惑がかからない範囲でなるべく嘔吐するようにしています。なぜかはわかりませんが、嘔吐した後は大抵症状が改善されます。
<朝の起床困難、午前中の気分不快>
- 小学生〜現在ー朝起きるのが毎日辛い、朝スッキリ起きられたという記憶がほとんどない、午前中は頭が冴えないことが多く、午後になると調子が良くなる
<乗り物酔い>
- 幼稚園〜現在ー小さい頃は車に乗ると必ず酔っていた、中学生〜高校生は車酔いで嘔吐することもあり
- まれに車だけでなく電車や飛行機で酔うこともあり
20代半ばから車酔いが少なくなりましたが、寝不足だと酔う確率が高くなります。
<疲れやすい、倦怠感>
- 簡単な仕事をしているのに、とても疲労感がある
- すぐに座りたくなる、すぐ横になりたくなる
私なりの向き合い方
起立性調節障害の症状がなくなる時が訪れるのか、今の所わかりません。
今まで、改善しようと思って運動や規則正しい生活など色々とやってみましたが症状が全くなくなるということはありませんでした。薬物療法も今のところ考えていません。多分一番良いのはストレスの回避だと思います。
ですが、完全にストレスを回避することは生きている上で不可能だと思います。
なので無理のない範囲でできることをやるしかありません。
とにかく失神して頭を打ったり何処かに落ちて怪我をするなどの2次被害を回避することが一番大切だと思っているので、失神する前段階の症状(めまいや吐き気等)が起きたら我慢せずに休憩するなり対処しています。
昔は他人に迷惑がかかるのが嫌で気分が悪くなっても言い出せずにいましたが、失神するほうがよっぽど迷惑で危険なので、気分が悪い時は周りの人に申告しています。